【プロンプト実例】無料の生成AIでPowerPoint資料作成を効率化

プレゼン資料作成に追われて時間が経っていたという経験はありませんか?締め切りは待ってはくれませんし、社外に出す資料であれば、デザインの工夫なども必要とされるため、手軽に資料を完成させるというのも容易ではありません。

実は、生成AIをうまく利用すれば資料作成を簡単にし、時間を大幅に短縮することができます。

この記事では、生成AIを使った資料作成におすすめのツールや、資料作成にそのまま使えるプロンプトなどをご紹介していきます。

読み終える頃には、無料ツールだけでPowerPointの資料を作成する手順を知ることができます。そして、何をAIに頼みどこを自分で整えるべきかを判断することもできるようになります。紹介したプロンプトを利用して、資料作成を楽に行う参考にしてみてください。

目次

1.生成AIで資料作成する方法は3種類
2.無料で使える!資料作成AIツール一覧
3.無料の生成AIでPowerPoint資料を作成する流れ
4.PowerPointの資料作成で使えるプロンプト集
5.生成AIで資料作成するときのよくある失敗と解決策
6.まとめ

生成AIで資料作成する方法は3種類

生成AIで資料作成を行う方法は、大きく分けて3つあります。使用するツールや作り方によって手順や仕上がりは大きく変わります。まずは、それぞれの生成AIの特徴を理解し、自分の業務に合った方法を選ぶことが重要です。

ChatGPTなどの汎用生成AI

1つ目は、ChatGPTやGoogle Geminiといった汎用生成AIを使う方法です。これらのツールは、スライドの校正案や本文テキスト、タイトル案の生成に向いています。

ただし、汎用生成AIはPowerPointファイルそのものを自動生成するわけではありません。基本的にはテキストを出力し、それを使って自分でスライドを作成する必要があります。内容作成の下書きとして使うのがおすすめです。

AI資料作成ツール

2つ目は、AIがスライドそのものを自動生成してくれるツールを使う方法です。GammaやSlidesAIなどが代表的で、テーマや文章を入力すると、スライド形式で自動生成してくれます。

これらのツールのメリットは、レイアウトやデザインまで一括で生成してくれる点です。時間がないときや、デザインに自信がない場合は特に便利です。多くのツールでは、PowerPoint形式でダウンロードすることが可能です。

連携生成AI

3つ目は、PowerPointやOffice製品と連携して使う生成AIです。Microsoft CopilotやDesigner機能などが該当します。これらはPowerPoint内で直接提案やデザイン補助を行ってくれるのが特徴です。

既に社内でMicrosoft 365を利用している場合は、環境を変えずに使える点がメリットです。既存のスライドを基に改善案を出してもらうこともできます。

ただし、利用には契約プランの条件がある場合が多く、完全無料で使える範囲は限られます。そのため、まずは汎用生成AIで内容を作り、必要に応じて連携生成AIで仕上げるという使い分けをすることで無料でも活用できます。

無料で使える!資料作成AIツール一覧

ここでは、無料で使える生成AIの中から、資料作成に活用しやすいツールを紹介します。PowerPointでの利用を前提に、どの場面で使えるのかを整理します。

ChatGPT

ChatGPTは、資料作成における「中身作り」におすすめの汎用生成AIです。無料プランでも、スライド構成の作成や本文テキストの生成、タイトル案の提案などが行えます。

例えば、「営業提案資料の構成をスライド10枚で考えてください。」と入力すれば、スライドごとの見出し案を提示してくれます。さらに、「各スライドを100字程度でまとめてください」と指示すれば、PowerPointに貼り付けやすい文章を生成できます。

プロンプトの工夫で実用的な下書きを生成できるため、スライド自体を作れないものの、資料作成の時短には十分に役に立ちます。

Google Gemini

Google Geminiも、無料で利用できる汎用生成AIの1つです。情報整理や要約が得意で、論理的な構成を考える場面に向いています。

例えば、長文の企画書を入力して「プレゼン資料用に5枚の構成で要約してください」と指示すると、要点を抽出した形で整理してくれます。複数案を比較したいときにも便利です。

ChatGPTと似たツールではありますが、出力の傾向がやや異なるため、同じ指示を出して比較するのも有効です。どちらもPowerPointのスライドを生成する機能はありませんが、資料の土台を作るのに活用できます。

Genspark

Gensparkは、資料作成やリサーチ支援に強みを持つ生成AIツールです。無料プランでも行って一定回数まで利用でき、文章作成からスライド構成案の作成まで対応できます。

特徴は、単なる文章作成にとどまらず、情報を整理しながらアウトラインを構築できる点です。
例えば、「新規事業提案のプレゼン資料を10枚構成で作成してください。課題→解決策→市場性→収益モデル→実行計画の順で整理してください。」といった指示を出すと、論理構造を意識したスライド案を提示してくれます。

また、テーマに関連する情報をまとめならがら資料のたたき台を作れるため、リサーチから構成作成までを一気通貫で進めたい場合に便利です。

スライドそのものを自動生成する機能もありますが、無料プランでは出力回数や編集機能に制限があります。そのため、構成作成にのみGensparkを使用し、文章ブラシュアップはChatGPTに任せるなど、無料範囲内で役割分けて使うとより、効率的にPowerPoint資料を作成できます。

AI自動スライド生成ツール

文章だけでなく、スライドそのものを自動生成したい場合には、Gammaやイルシルなどが利用できます。

Gammaは、デザインテンプレートが豊富で、特に洗練されたデザインが多く出力できます。さらに、会社のロゴを反映させる機能も備わっており、業務で利用しやすいのも特徴です。

イルシルは、日本人にも使いやすいシンプルなデザインが特徴で、本文テキストも自動生成することが可能です。生成後に直接テキストを編集することができ、手軽なスライド作成を試すことができます。

ただし、どのツールも基本的には無料プランだとスライドの枚数や利用回数に制限があることが一般的です。まずは試して、自分に合うかどうかを確認することがおすすめです。

Canva

Canvaはデザインツールとして知られていますが、AI機能を活用することで資料作成にも役立ちます。無料プランでもテンプレートや基本的なAI機能が利用できます。

テーマを入力してプレゼン資料を自動生成したり、既存スライドの文章を要約したりといった使い方が可能です。デザイン性の高い資料を短時間で作りたい場合に向いています。

完成したスライドはPowerPoint形式でダウンロードできるため、最終調整をPowerPoint上で行うこともできます。内容作成は汎用生成AIに任せ、デザインはCanvaで整えるといった使い方も効果的です。

無料の生成AIでPowerPoint資料を作成する流れ

ここでは、実際に無料の生成AIを使ってPowerPoint資料を完成させるまでの流れを開設します。ツールを単体で使うのではなく、役割ごとに使い分けることが効率化のポイントです。

テーマ設定と構成作成

最初に行うのは、テーマと目的の整理です。資料の方向性が曖昧なままAIに指示を出すと、修正回数が増えます。

まずは「誰に・何を・なぜ伝えるのか」を明確にしましょう。その上で、ChatGPTやGeminiに構成案を作成させます。枚数や目的を具体的に指定することで、実務で使いやすい骨組みになります。

構成の段階で大枠を固めておくと後の工程がスムーズになり、より効率的です。

本文作成と調整

構成が決まったら、各スライドの本文を生成します。ここでも重要なのは、文字量や形式をあらかじめ指定することです。

「100字程度」「箇条書き3点」などと明示することでより良い生成が可能です。生成された内容はそのまま使うのではなく、自分のイメージとずれていないかを確認してください。

必要に応じて、さらに簡潔にしたり具体例を追加したりといった指示を出して調整します。

図表・レイアウト作成

本文が整ったら、図やグラフの挿入を検討します。生成AIに図のアイデアを出してもらい、それを基にPowerPointやExcelなどで作成すると良いでしょう。

デザインに不安がある場合は、CanvaやAIスライド生成ツールでテンプレートを参考にするのも方法の1つです。ただし、最終的な調整はPowerPoint上で行うと、社内フォーマットに合わせやすくなります。

最終チェック

最後に全体を通して内容と流れを確認します。結論が明確か、主張がぶれていないか、文字量が多すぎないかなどをチェックしましょう。

生成AIは便利ですが、最終的な判断は人が行う必要があります。この工程を丁寧に行うことで、実務に使える資料が完成します。

PowerPointの資料作成で使えるプロンプト集

本章では、ChatGPTやGeminiなどの汎用生成AIでそのまま使えるプロンプトを紹介します。良いスライドを作成するために工夫したプロンプトにしています。自身の必要に応じて書き換えながら活用してみてください。

Step1:スライド構成

まずは、資料全体の骨組みを作るプロンプトです。構成が曖昧なまま作り始めると、あとから大きな修正が必要になることが多いです。最初に枚数と目的を明確に伝えるのがポイントです。

プロンプト:
あなたはビジネス資料作成の専門家です。
「(任意のテーマを入力する)」について、社内向けプレゼン資料を10枚で作成してください。

目的:〇〇
対象:〇〇

各スライドはタイトルと要点(箇条書き3つ)で出力してください。

このように役割、目的、対象を具体的に指定すると、実務で使いやすい構成を生成することができます。

Step2:スライドタイトル生成

スライドタイトルは、資料のわかりやすさを左右する重要な要素です。曖昧なものではなく、何を伝えたいのかが一目でわかる表現にしましょう。

プロンプト:
以下の内容を基に、ビジネス向けプレゼン資料のスライドタイトルを5案提案してください。

条件:
・「(任意のテーマを入力)」
・〇〇が想定読者
・簡潔で具体的な表現
・抽象的な言葉は避ける

複数案を出してもらい、その中から最も伝わりやすいものを選ぶのがおすすめです。

Step3:本文テキスト生成

PowerPointでは、文章量が多すぎると読みにくくなります。その問題をクリアするようにあらかじめプロンプトで指定しておくのがポイントです。

プロンプト:
以下の内容おを、PowerPointスライド1枚分の文章として作成してください。

・文字数は100~120字程度
・箇条書きで3~4項目
・専門用語は簡潔に説明を加える

冗長な文章が出力された場合には、「さらに簡潔にして」という追加指示を出すことで調整可能です。

Step4:図やグラフを生成

資料では文章だけでなく図やグラフも重要です。生成AIにどのような図を添付するのが適切なのかを提案してもらうと、資料作成がより楽になります。

プロンプト:
以下の内容を資格的にわかりやすくするために、適切な図やグラフの案を3つ提案してください。

それぞれ、図の種類と簡単な説明を記載してください。

スライドを作成するために参考にした資料とともに上記のプロンプトを入力すれば、どういった図を挿入すれば効果的かというアドバイスがもらえます。

Step5:修正・改善

生成AIの出力をそのまま使うのではなく、改善させるプロンプトも重要です。第三者目線でのチェックを依頼するように指示をします。

プロンプト:
以下のスライド内容を経営層向けにわかりやすく改善してください。

・冗長な表現は削除
・結論を先に提示
・抽象的な表現は具体化する

文字数を10%削減する、といった定量的な指示をするのも良いでしょう。生成AIは、1回の指示で完璧な出力を出すとは限らないため、修正を繰り返しながらブラッシュアップしていきましょう。

生成AIで資料作成するときのよくある失敗と解決策

生成AIは資料作成を効率化できる便利ツールですが、使い方を誤ると手直しばかりをするという状況にもなりかねません。ここでは、よくある失敗とその解決策を整理します。

文字が多すぎる

生成AIにそのまま文章を作らせると、説明が丁寧すぎて文字量が増えがちです。そのまま使うと、読みづらいスライドになってしまいます。

対策としては、最初から文字数を指定するなどの制限を設けることです。また、出力後に文字数を20%減らしてという具体的な指示で修正することも効果的です。

抽象的で伝わらない

生成AIの文章は、一般論として抽象的な表現になることが多いです。

改善するには、具体例を入れる、数値を説明するといった指示を出します。想定読者を明確に伝えるだけでも表現は具体的になる傾向があります。

そのまま提出できない

AIが生成した資料は、細部の作りが甘いことがあります。社内ルールに合っていないことや、文章が統一されていないことも少なくありません。

最終的には人の目でチェックする工程が必要不可欠です。要件をきちんと整理し確認し、必要な修正を加えましょう。AIはあくまでも補助的なツールとして認識しましょう。

まとめ

この記事では、PowerPointでの使用を想定した無料の生成AIで資料を作成する方法を紹介しました。

生成AIで資料を作るには、汎用生成AIやAIスライド生成ツールなど様々なツールを使うことができます。それぞれの役割や特徴を理解し、目的に応じて使い分けることが効率化のポイントです。

特に、汎用生成AIを使用する際はプロンプトの工夫が重要です。枚数や文字数、想定読者を具体的に指定するだけで、出力の質は大きく変わります。さらに、修正を重ねることで、実務にも利用ができます。

生成AIは資料作成を丸投げするのではなく、資料作成を手伝うものとして、紹介したプロンプトを活用しながら、資料作成を効率化してみてください。